接触皮膚炎は、皮膚に触れた物質によって赤みやかゆみ、湿疹などの症状が出る皮膚トラブルです。いわゆる「かぶれ」と呼ばれるもので、日常生活でよく見られます。
原因となる物質には以下のようなものがあります
接触皮膚炎は早期に治療すれば短期間で改善することが多い皮膚疾患です。
症状がなかなか良くならない、心当たりがない、原因が分からない…そんな場合はお気軽にご相談ください。
軽度でも放置せず、適切なケアと治療を継続することが大切です。
症状が気になる方は、早めのご相談をおすすめします。
帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(帯状疱疹ウイルス:VZV)が再活性化して起こる病気です。体の片側に赤い発疹と水ぶくれが帯状に現れ、強い痛みを伴うことが特徴です。
50歳以上や、ストレス・疲労・免疫力の低下がきっかけとなることが多くみられます。
※顔に出ると、目や耳への障害が起こる場合もあり注意が必要です。
帯状疱疹は早期治療が非常に重要です。以下のような治療を行います。
皮疹が治った後も痛みが長く残ること(帯状疱疹後神経痛)があります。
特に高齢者では長期化するリスクがあるため、早めの治療が重要です。
50歳以上の方は、帯状疱疹ワクチンでの予防が可能です。当院では2種類のワクチンを取り扱っています。
※豊田市にお住まいの方には、公費助成制度もあります。
帯状疱疹は、早期発見・早期治療が非常に大切な疾患です。
「皮膚がヒリヒリする」「帯状の赤みが出た」など、気になる症状があればお早めにご相談ください。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)と丹毒(たんどく)は、細菌(主に溶連菌や黄色ブドウ球菌)によって皮膚やその下の組織に炎症が起こる感染症です。
どちらも皮膚が赤く腫れ、痛みや熱感、発熱を伴うことがあります。
丹毒は、皮膚の浅い層に感染が起こり、境界がはっきりした赤みが特徴です。
蜂窩織炎は、皮膚のより深い部分(皮下組織)にまで炎症が及ぶため、広範囲に腫れや痛みが出ます。
蜂窩織炎・丹毒は放置すると症状が悪化し、重症化する恐れがある感染症です。
「皮膚が赤く腫れて痛い」「熱がある」「足がむくんでいる」などの症状があれば、できるだけ早くご相談ください。
「とびひ」は、細菌によって皮膚に水ぶくれやかさぶたができる感染症で、正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」と呼ばれます。
子どもに多く見られ、かきむしることで他の場所にうつりやすく、「飛び火」のように広がることから名付けられました。
「とびひ」は適切に治療すれば数日~1週間ほどで改善することが多いですが、放置すると広がったり重症化することがあります。
かゆみが強い、発疹が広がっている、お子さんの皮膚に異変があると感じたら、早めにご相談ください。
単純ヘルペスウイルス(HSV)によって引き起こされる感染症で、「口唇ヘルペス」と「性器ヘルペス(陰部ヘルペス)」の2つのタイプがあります。いったん感染すると体内にウイルスが潜伏し、免疫力の低下などをきっかけに再発することがあります。
単純ヘルペスウイルスは、感染者との皮膚や粘膜の直接接触によってうつります。性器ヘルペスは主に性交渉を通じて感染し、口唇ヘルペスはキスやタオルの共有などで感染することもあります。
症状や所見から判断することが多いですが、必要に応じてウイルス検査(PCR検査)や血液検査を行い、診断を確定します。
抗ウイルス薬(バラシクロビル、アシクロビルなど)を内服または外用することで症状の軽減や再発予防が可能です。初感染の場合は特に強い症状が出やすく、早めの治療が重要です。
再発の引き金となる要因(ストレス、過労、紫外線、月経など)を避け、十分な休養と体調管理が再発予防につながります。再発を繰り返す場合は、定期的な内服による抑制療法を検討します。
当院では、プライバシーに配慮した環境での診療を行っております。
お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
白癬は皮膚糸状菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる皮膚疾患で、一般的に「水虫」と呼ばれます。足にできることが多いですが、爪や体、頭部などにも感染することがあります。
カンジダという真菌(カビ)が皮膚や粘膜に感染して起こる炎症です。特に湿気が多く、こすれやすい部位(陰部、脇、乳房の下など)にできやすいのが特徴です。
感染者の皮膚片や床、スリッパなどを介して感染します。
人の皮膚や腸内、口腔内に常在している菌が、湿気や免疫力低下をきっかけに異常増殖して炎症を引き起こします。
症状と皮膚の観察に加えて、皮膚の一部を採取して顕微鏡で確認する「KOH検査(真菌検査)」で診断します。
抗真菌薬の外用剤(塗り薬)や、症状が強い場合には内服薬を使用します。症状が改善してもすぐに治療をやめず、医師の指示に従って治療を継続することが大切です。
白癬やカンジダ性皮膚炎は再発しやすいため、患部を清潔・乾燥に保つことが重要です。通気性の良い靴や下着を使用し、汗をかいた後は早めにふき取るなどの予防策が有効です。
当院では、白癬・カンジダ性皮膚炎に対して迅速な検査と適切な治療を提供しております。
かゆみや赤みなど、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
乾燥肌は、皮膚の水分や皮脂が不足し、バリア機能が低下した状態です。皮脂欠乏性湿疹は、その乾燥によって皮膚が炎症を起こした状態で、特に高齢者に多く見られます。
当院では、乾燥肌や皮脂欠乏性湿疹の原因を見極め、症状や肌質に応じた最適な治療をご提案します。
かゆみや乾燥にお困りの方は、お気軽にご相談ください。
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位(頭皮、顔面、胸部など)に発生する慢性的な皮膚炎です。皮膚の常在菌であるマラセチア(真菌)が関与しており、赤みやフケ、かゆみを引き起こします。
脂漏性皮膚炎は再発しやすいため、定期的なスキンケアが重要です。
当院では、脂漏性皮膚炎の症状や重症度に応じた治療を行っています。
慢性的な症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
軽度の熱傷とは、皮膚の表面や浅い部分に限局したやけどで、1度熱傷や浅達性2度熱傷に相当します。日常生活でよく見られる症状で、適切な処置によって後遺症なく治ることが多いです。
軽度の熱傷は数日~1週間程度で改善しますが、炎症や痛みが強い場合、また水ぶくれが大きい場合は早めの受診が必要です。
自己判断で処置せず、悪化を防ぐためにも医療機関での対応が安心です。
当院では軽度のやけどに対し、迅速かつ適切な処置を行っています。
やけどをしてしまったら、まずはお気軽にご相談ください。
虫刺されは蚊やダニ、ノミ、ハチなどの虫に刺されて起こる皮膚の反応です。かゆみや赤み、腫れが主な症状です。また、かぶれ(接触皮膚炎)は植物や金属、化学物質などが皮膚に触れて炎症を起こす状態を指します。
蚊、ダニ、ノミ、ハチ、ブヨなどの虫に刺されることで、体がアレルギー反応を起こして炎症になります。
植物(うるし、イラクサ)、金属(ニッケル)、化粧品、洗剤、香料などによる接触刺激やアレルギー反応。
多くは症状と経過、皮膚の所見から診断されます。必要に応じてパッチテストなどで原因物質を特定することもあります。
当院では、虫刺されやかぶれに対して迅速で的確な治療を行っております。
かゆみや赤みでお困りの方は、お早めにご相談ください。